役割取得能力とは 何か? 
 役割取得能力がなぜ必要か  
対人間に生じた葛藤の解決や、高いレベルの道徳的判断を行う前提になる。
 生きる力 
 自己表現 
 他者理解 
自分のことを話したい、わかってもらいたいという
「こころ」をもつ子ども同士が他者との関係を維持していくためには、
「自己」の視点と「他者」の視点を両方もち、
相互にほどよく調整する能力が要求される。
「その気持ちを表現する力」
「他者を思いやり互いを尊重する気持ち
(人権尊重)」
「役割取得能力」
子どもの心の発達段階。
特に他人の気持ちや立場を推測する能力。


幼児期から青年期まで5つの発達段階の存在が明らかにされされている。セルマン博士(1995年)による。
レベル0
自己中心的段階
(3〜5歳)   
自分と他人という区別がまだ未分化。
 実在としての自己と他者の区別はできるが,視点間の区別はできない。
 
 視点間の区別ができないので,視点間の関連付けもできない。 
レベル1
主観的段階
(6〜7歳)
自分の視点と他者の視点を区別できる。表面的な行動から感情を予測しがち。
人はそれぞれ感じ方が違う、立場がちがう、考え方が違うということに気づいている。
 しかし、権威者かもしくは自分の考えが正しいという一つの視点しかとれず,視点間の相互関係には,気づかない。
レベル2
二人称相応的段階
(8〜11歳)
他人の視点から自分の思考や行動について考えることができる。
人は独自の価値観をもっているので,考え方や感じ方が違うということに気付いている。そのため, 絶対的に正しいという唯一の視点の存在はありえないという,相対的な信念をもち始める。
レベル3
三人称的段階
(12〜14歳)
第三者の視点をとることができる。
自分を客観的に見ることができる。
自己と他者の両方が,同時に相互の視点を予想することができるということに気付く。さらに, 人はそれぞれ第三者の視点から状況をとらえ,他者の立場に立ち,自分が反応(行動)する前に,まず自分を内省することを理解する。 
 また,第三者の視点から,個々人の視点を想定して,それらの視点間の関係性を考えることができ,複数の視点を同時に調整することができることに気づいている。 
レベル4
一般化された段階
(15〜18歳)
自分がいろいろな社会的カテゴリーに属していることが分かる。
 視点取得は,二者の関係性のレベルから,集団もしくは社会の視点を含む一般的な社会システムのレベルへと高まり,各個人が,他者を理解したり,他者と正確な意志の疎通を促進するために,一般的他者(社会システム)の視点を共有していることを理解している。
 そして,二者間の関係性より,集団の視点を優先するようになる。